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有機の豆知識

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 明けましておめでとうございます。
お正月、時期や形式に違いはあっても、世界各地でその国の誕生日をそれぞれの地域で様々な形式で迎えます。元旦のラジオ放送のなかで、僕と同じ世代の方が小学校時代、元旦に全校生徒参加の行事を行っていたとおっしゃっていましたが、僕の小学校も元旦に行事を行っていました。もっとも今ではしていないということですが。

 社会のいろいろな変化によって、各地域の伝統行事や文化が失われています。国の誕生日といえる正月、この機会に自分たちの先祖のことを考えてみるのも大切だと思います。

 昨年の11月に田んぼと赤とんぼの話しをしました。わが国と赤とんぼの関係は、非常に深いものがあります。といいますのは、日本はかつて「やまと」とか「秋津州(あきつしま)」と呼んでいました。そしてこの秋津州の「あきつ」とはトンボの古名です。

  水稲の広がりにともなって増えてきた赤とんぼ。人が赤とんぼを親しくかんじてしまう心は、この国の水稲によって作り上げられた独特の精神だと思います。何故ならば、「くもの図鑑」など里山の生態系を専門に研究されている「せきね みきお」さんによれば、ヨーロッパの多くの地域では古くからトンボを忌み嫌い、万一トンボを捕まえて殺せば天罰が下り、近親者のなかに必ず死者が出ると云われ、トンボに手を触れることさえ怖れるとのこと。英語でもdragonflyと。

  長野県の飯山市の南端にある「秋津村」(市町村合併で今は秋津区)は、明治22年に村の名前を「秋津州」から引用して「秋津村」としました。その秋津区では今、「人間だけでなく、昆虫にとっても住み良い地域・地球になるように願いをこめ、秋津地区将来構想のなかで「とんぼの里 あきつ」をシンボライズしています。

 水稲と赤とんぼの関係は、水田が赤とんぼの生育に適していること、人が水田に入ることで稲が揺れると稲に付いている虫が飛び立つ、それを食べるために赤とんぼが人に接近すると、自分を好いてくれていると思い、人はとんぼを可愛いと感じるのです。

 赤とんぼがたくさん存在することは、里山という生態系が守られていることの目安になります。各地でビオ・トープ作りが盛んですが、里山の存在がビオ・トープであり、それは農業が存在することによって維持され守られているのです。破壊された環境を取り戻すためには、赤とんぼが存在できる農業が求められており、国民にとってそのような農業を支えていくことが大切になっています。

  今年は、北海道の農業にとって大きな課題が突きつけられています。これは北海道民にとっての課題でもあります。解決のために、道民の参加したネットワーク作りが必要となっています。

(2007年1月4日)
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