オーガニックレストラン
キッチンポラン

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 4月24日の道新に大きく「増える子供の花粉症」という記事が載っていました。記事によれば、「花粉症にかかり始まるのは、10代前半以降とみられていたが、全国の小中学生約13万人を対象に調査した結果、全国平均で小学生17%、中学生38%、道内でも1年2年の小学生で6%、2年3年の中学生で18%が、花粉症経験者」とのこと。また、渡辺一彦小児科医院では、5年前に3歳児の花粉症例に初めて出合った。原因として、「食生活や大気中の化学物質のまん延が、さまざまなアレルギー症の発症を加速している」と渡辺院長は指摘しています。

  私達は、身体のなかへ化学物質を蓄積する場合、大気中からが80%を占めていて、食や水からは残り20%。食べ物や飲み物は自分で選択できます。しかし、大気に関しては社会や地域の環境を改善していくしかありません。

  そして環境を改善していくということは、非常に永い期間を必要とします。例えば「緑の森を復活させよう」という取り組みが各地で行なわれていますが、私の実家のある浜松では「林業の後継者不足などで、樹木の管理が行き届かず放置されたままになった林は、新しい木が育たないため地盤を弱くし山崩れの危険にさらされている。そこで、3月、市内の小学生や高校生が、国道の上の斜面に1018本の苗木を植えた。数十年後には、元々あった自然林に戻る」という事業が、地元のNPOの主催で実施されました。数十年後です。

 農業環境にしても、イギリスが基本的な食の自給率を、100%にするのに50年間かけています。今の子ども達が年を重ね、自分の孫と対面できる頃に、ようやく効果が現れてくると考えると分かりやすいでしょう。今の自分自身は対症療法でしのぐけれど、自分の孫の時代にはきれいな環境を返していけることが大切だと僕は考えています。

  また事業体でも、空気中への有害物質を削減する動きが進んでいます。4月8日の新聞に、王子製紙苫小牧工場がパルプの漂白において塩素を使わないで行なう方式に3億円を投じて切り替えたと載っていました。個人個人の環境保全の意識や行動は、一番の土台になりますが、実際に環境汚染の改善に大きな影響をもたらすのはメーカーの行動です。 環境を汚染している有害物質が減少していけば、時間はかかるけれど自分達の見える歴史の範囲で改善できます。

  しかし、一旦汚染された際、自分達がイメージできる範囲を越えてしまう技術開発が、来年また北海道で計画されています。遺伝子組み換えイネの試験栽培を国の機関が計画しています。遺伝子が組換えられた生物が、生態系のバランスに適合するためにはどのくらいの歴史が必要になるのでしょうか。

(2006年5月11日)

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