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前回、北海道農業試験場における有機農業の試験研究の報告をいたしましたが、そのなかで北海道が、2010年までに現在の有機農家331戸を1000戸にすることを目指していることも紹介しました。本日は、海外のオーガニック事情をお知らせ致します。これからの北海道の参考になる情報があります。

昨年は3月に開かれたドイツの「オーガニックフェア」。今年は2月に開催されました。入場者数は、昨年より13%上回る37426名。出展事業者は、2089社で2%増。世界116ケ国から約1万名が来場とのこと。イギリスの調査会社によると、世界のオーガニック市場は年率8〜9%で成長して、2004年278億ドル、2005年は300億ドルを上回ると予測しています。

国際有機農業運動連盟(IFOAM)とスイス、ドイツの団体による発表では、世界のオーガニック農地は3100万haと1年間で500万ha拡大しています。世界の農地は約49万6千ha、約0.6%がオーガニック農地といえます。有機認定農地のトップはオーストラリアの1210万ha、国内農地の2.4%を占めています。日本は約7000ha。

気になる報告もきています。EUの欧州委員会では、オーガニック食品に含まれる遺伝子組み換え物質の許容値を0.9%とする法案を提出しました。これについて、オーガニック食品への遺伝子組み換え物質の混入は認められないとする今までの基準から逸脱するため、EU各地で困惑と反対が出ています。この法案が通過すれば、2009年からの実施になります。

これは、先にWTOがEUの実施している、遺伝子組み換え食品への規制を違法と判定したことから生じた事態です。EUでは、このWTOの判定によって、遺伝子組み換え規制法の緩和の動きが広がっています。

規制が緩和され遺伝子組み換えのものが入ってきた場合、汚染や混入の可能性があります。その際、有機農家が罰せられることになってしまうため、含まれる許容値の水準を緩めておく必要に迫られてしまったことによるものです。

オーガニック・スーパーマッケット協会は、ドイツ政府が検討している遺伝子組み換え規制法の緩和に対して反対を表明し、反対の署名活動を展開しています。規制の緩和が、汚染・混入を招くからです。

いったん、遺伝子組み換えの窓口が開いてしまえば、なし崩し的な事態となってしまう可能性を示唆しています。

ちなみに日本でのオーガニックフェアは、9月21日〜23日に東京ビックサイトにて開かれます。
(2006年4月7日)
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