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 健康産業の業界紙の記事に、「全日本はちみつ協同組合」の新年会での話題の中心が、今年5月に施行される「残留農薬等ポジティブリスト制度」であったと掲載されています。「ある意味では爆弾を抱えた状態」との発言も。        このポジティブリスト制度について説明する前に、はちみつの現状について。日本では、1965年の8500トンをピークに生産量は減り続け、現在2700トン。一方、輸入は4000トン。養蜂家の減少には、価格で輸入品に押されて採算が合わなくなったことと、蜜源になる植物の減少も影響しています。

 はちみつそのものは、健康ブームで需要は増していて供給が追いつかない状態。そのため、輸入はちみつを加えて問屋に出荷する養蜂家もいます。輸入はちみつの9割を中国に頼っているのですが、中国と日本では、採蜜方法が違っていることで品質に違いがあります。日本では、採蜜作業を早朝から始めて午前中に終わります。

中国では、昼に採蜜をしていることが多いとのこと。気温が高くなる昼に採蜜をすると、蜜蜂が活動を始めてしまうため、その日の蜜が混じってしまいます。そのため、水分の多いはちみつになってしまい、発酵を防ぐために加熱処理しなければなりません。そのことで水飴状態になってしまうため、輸入して壜詰め作業の際、柔らかくするために再び加熱することになります。せっかくのビタミンやミネラルが損なわれてしまいます。そのため、午前中に作業するように指導している業者もいます。

 はちみつだけでなく、食の大半を輸入に頼っている日本。その残留農薬の規制の変更が、冒頭述べた「ポジティブリスト制度」です。これは、厚生労働省が3年前に改正した食品衛生法に基づき、食品に残留する農薬、動物用医薬品及び飼料添加物に関し、それらが基準以上残留する食品の販売等を禁止する制度です。

今でも規制をしていますが、それはネガティブリスト制度に基づいています。「使用禁止品目リスト」とも呼ばれていますが、それぞれの農薬の残留基準を設定し、それを超えた食品の流通を禁止する方式です。しかしこれですと、残留基準が設定されていない農薬については、いくら残留があっても規制できず、輸入農産物の激増のなかで問題になっていました。      

  今年5月からスタートする新しい制度では、残留を認めるもののみを一覧表にして原則すべて禁止するため、「使用許可品目リスト」と呼ばれています。食品添加物の取扱いと同じようになるわけです。国内で登録されている農薬は、約350。国際的に使用が認められている農薬は約700。一律基準では、0.01ppmと定められました。(2006年2月9日)

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