生産者紹介
オーガニックレストラン
キッチンポラン

TEL:011-743-9319
MAIL:info@kitchen-polan.com



笛木オーナー

「植物工場」について

 農水省と経済産業省は、水耕栽培のいわゆる「植物工場」を現在の 3 倍に増やす計画を策定し、予算 146 億円を計上しました。

 植物工場は、人工光源、養液供給システム、空調設備などを整え通年出荷が可能。閉ざした建物のなかで生育することで農薬を減らせることや、農地を取得しなくても生産できることからキューピーなどの食品会社が参入しています。

 国は、この植物工場を積極的に支援していくということですが、大きな間違いです。

 この国の野菜は、有機農業が当たり前だった 50 年くらい前に比べて、栄養分が著しく減っています。そのため国は、かつて野菜を 1 日200g食べなさいと言っていた指導を、350gに改訂しています。化学肥料の使用によって、土の栄養分が減少したことが大きな原因です。

 土のなかは、人類にとって未知の世界です。人類よりもはるかに早く誕生し、地球上で最も多く存在している土のなかの微生物たちの世界。彼らは、頼まれもしないのに土のなかの有機質を、地上の作物が吸収できるように加工してくれています。微生物がたくさん生活している土は、ミネラルなどの栄養をギッシリ貯えています。まさに自然の恵み。

 ところが植物工場は、完全に土から野菜を外すことによって、人間の与える栄養分だけで野菜が育てられることになります。自然を支配できると考えている人間の傲慢さ。そろそろ反省するのかな、と期待していましたが、残念ながらまだ続けていくようです。

 自然の道理から外れた「栽培」は、単なる工場生産でしかありません。その農産物を広げようとしている国の姿勢は、国民の身体をさらに破壊するものです。

 ちなみに有機農業の推進のための予算はわずか 5 億円弱(植物工場推進の予算の 30 分の1)です。 5 月 27 日のアリオ店で開く「ポランでランチ」は、この話題を取り上げます。参加費 1500 円、要予約。


(2009年5月20日)
>>バックナンバーはこちらから